カメムシの生態・種類

マルカメムシカメムシ類の多くは危険を感じると悪臭のある分泌物を出すことで知られています。 この分泌物は外敵の撃退するためや、仲間へ警戒を知らせる一種のフェロモンとして作用していると考えられています。

カメムシは、卵→幼虫→成虫へと3段階に変化します。
成虫は、幼虫の餌となるもの(例:植物)に卵を産み付けます。
孵化した幼虫は、成虫と似た姿をしていますが、羽はまだ生えていないため飛ぶことはできません。
カメムシ類は幼虫・成虫ともに針のような細いストロー状の口を持ち、葉や茎、果実など餌となる植物に刺して汁を吸います。(種類によっては、他の昆虫を餌にする肉食性のカメムシもいます。)

■カメムシによる被害
カメムシ類の一部の種は、秋になると越冬のために隙間や割れ目、日当たりの良い場所を求めて飛んできます。その際、家屋の羽目板の隙間や屋根裏、外壁などに集団で集まります。また、家屋内にも侵入、悪臭を放つため問題となります。カメムシ類は越冬から覚めて飛び出してくる春先にも再び問題となります。
カメムシ類の害として悪臭のほか、サシガメの仲間によって刺される被害がありますが、日本においては特に問題となる種は存在しません。

マルカメムシ -Coptosoma punctatissima-

マルカメムシマルカメムシ科の一種。体長は5mm前後で、暗褐色光沢のある暗褐色をしています。北海道を除く日本各地に分布し、成虫はヤマフジ、クズ、ハギなどのマメ科植物に寄生します。

寄生植物の一つ「クズ」は、高速道路の土手や河川の堤防、鉄道敷地、空き地などで生い茂っているツル草状の植物です。
この植物にマルカメムシが大発生するため、本種は特に都市近郊で問題となりやすいカメムシです。
成虫で越冬し、翌年の春、マメ科植物の葉や茎に卵を産み付けます。成虫は7月頃から見られるようになり、10月~11月になると越冬場所を求めて多数飛来・侵入し、問題となります。

クサギカメムシ -Halyomorpha picus-

クサギカメムシカメムシ科の一種。 体長は14~18mm、暗褐色で黄褐色の不規則な斑模様があります。日本では本州、四国、九州、沖縄に分布し、中部・北部では主に本種が問題となります。
モモ、ミカン、クサギなど多くの果樹の上で見られ、果実の汁を吸います。
夏から初秋に新成虫が現れますが、暖地では年2回成虫が発生します。秋は越冬のため家屋に大量に飛来、侵入し、悪臭を放ち問題となります。
都市近郊よりは山地周辺にある家屋で問題となりやすい。

スコットカメムシ -Menida scotti-

カメムシ科の一種。体長は9~11mm、暗褐色で銅色の光沢をもつ。羽の先が腹部より長く突き出ている。北海道から本州にかけて分布し、東北や北海道では主に本種が問題となります。越冬時に家屋に大量飛来し、多い時には何万匹という大群が一軒の家に集まることもあります。
クサギカメムシ同様、山地に生息し、シナノキ、ヤマハンノキ、ミズナラなどの植物の汁を吸う。

アオクサカメムシ -Nezara antenn-

カメムシ科の一種。体長は12~16mmで、光沢のない緑色をし、色彩変異も多い。背中に3つの星状の黄斑があります。日本全土に分布し、各種の草・樹木・野菜・果樹などを好んで吸汁します。灯火に飛来するため、不快害虫として問題となる。

カメムシの駆除と対策

カメムシ対策について

カメムシ類は種類が多い上、発生場所が多岐にわたるので(発生植物がカメムシの種類によって異なるので)、発生場所を特定するのは困難です。発生場所が分かっても、その草や樹木を刈り取ってしまうなどしなければ発生を繰り返すので、根本的な解決(飛来をゼロにするの)は難しい害虫です。

そのため、対策・駆除方法は屋内へカメムシを入れないようにする「侵入防止対策」が最も有効な方法となります。

カメムシの駆除方法(侵入防止対策)

春先や、晩秋の越冬時期になるとカメムシは建物の隙間を見つけて侵入してきますが、屋内に侵入する前、壁や窓などに止まります。特に、日当たりの良い壁面に止まっていることが多いです。

そのため、あらかじめ壁面などに殺虫剤を処理しておいて、処理面にとまったカメムシを駆除し、屋内へ侵入するのを防止します。

<カメムシ殺虫剤について>
(1)広い範囲(建物や外壁など)には
水で希釈するタイプの殺虫剤が便利です。

(2)細かい部分 (窓枠やドアの隙間、換気口の周囲など)
→部分処理にはスプレー式の殺虫剤がおすすめです。

(3)直接、カメムシを駆除する場合
スプレー式殺虫剤または凍結駆除スプレーがおすすめです。

植物のカメムシ駆除は、「農薬」と記載されている殺虫剤のみ使用可能です。
農薬登録されていない殺虫剤を植物に散布すると、草木を枯らすなど影響を及ぼす場合がございます。ご注意ください。

洗濯物のカメムシ対策

カメムシが大量発生して飛来してくる時期は、洗濯物(衣類)にカメムシの臭いや糞が付いたり、洗濯物と一緒に室内へ入れてしまうことがあります。そのため、取り込む際は、カメムシをそっと払ってから洗濯物を入れてください。

また、大発生の時期は、なるべく外で干すのを控えていただくか、 または、カメムシを寄せ付けにくくする忌避剤を設置してください。
(※忌避剤はカメムシを駆除しません。「寄せにくく」するもので、飛来をゼロにするものではありません。また、カメムシの種類によって効果を得にくい場合がございます。ご注意下さい。)

室内にカメムシが入った場合

(1)カメムシが数匹入ってきた
室内に入ってきたものに対しては、スプレー殺虫剤凍結させるスプレーで直接駆除するか、ガムテープやティッシュペーパーなどで捕まえて捨ててください。 または、刺激しないように屋外へそっと逃がしてください。

(2)カメムシが多数入った
屋内に多数カメムシがいる場合、くん煙剤煙の殺虫剤が便利です。部屋全体を殺虫処理して、カメムシを追い出しまたは殺虫駆除します。

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金鳥カメムシ用キンチョール乳剤
殺虫剤(壁面など)
金鳥 カメムシ用キンチョール乳剤

カメムシ駆除用の殺虫剤で、1本1リットル入り。使用する時は水で20倍に薄めて、噴霧器等で散布します。 広範囲用に。

カメムシ・クモスプレー
殺虫剤(広範囲に)
カメムシ・クモスプレー(18L)

カメムシスプレー(400ml)の大容量版。広範囲に使用したい場合はこちらをどうぞ。噴霧器等で散布してください。

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カメムシスプレー(部分処理)
ムシクリン カメムシ用エアゾール

隙間や窓枠の処理にはジェットタイプの殺虫剤が便利です。液体のように濡らしません。

カメムシ退治プラス忌避防除剤
カメムシ忌避剤
カメムシ退治プラス忌避防除剤

3種類の成分を配合したカメムシ駆除の殺虫スプレーです。忌避効果で侵入予防にも使えます。

カメムシいやよ〜
カメムシ忌避剤
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天然成分でカメムシを寄せ付けにくくさせる忌避剤です。洗濯物カメムシ除けにおすすめ。

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蓄圧式噴霧器GS-006

広範囲の殺虫剤散布に便利な噴霧器です(薬液噴霧量4リットル)。プラスチック製で、軽量なハンドスプレーヤーです。

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