ノミ（蚤）の対策・ノミ駆除方法
蚤（のみ）はノミ目に属する吸血性の昆虫で、日本からは約80種が知られます。
■ノミによる被害
ノミは成虫が哺乳類や鳥類から吸血します。ノミに刺されると激しい痒みに襲われ、みずぶくれやかさぶたができます。
ノミの生態
日本には約80種が知られていますが、被害例が多い種としては「ネコノミ」や「イヌノミ」が挙げれられます。
成虫の体長は2～3mmで、吸血は雄・雌成虫ともに行ないます。雌成虫は吸血2日後くらいから産卵をします。卵の大きさは0.5mmほどです。
卵からかえった幼虫はゴミの中の有機物や親の排泄物を食べて、体長4.5mm前後にまで成長します。その後、蛹になり成虫へとなります。
卵から成虫になるまで22℃では15日を要します（温度によって異なる）。ネコやイヌなどの動物の他、人にもよく集り、吸血します。
ノミの駆除と対策
ノミ対策について
ノミ対策は、吸血する「成虫」に加えて、「幼虫」対策が重要です。
発生源（幼虫）を駆除しなければ、何度も発生を繰り返すため、幼虫生息場所を特定することが重要です。
（発生予防）
野良猫が原因の場合は、敷地外へ猫を追い出すことも必要です。
ノミ駆除
ノミは寄主（猫や犬）の体に卵を産みますが、その後、落下して、落ちた場所で孵化した幼虫が地面にある有機物を食べて成長します。
ペットにノミが付いていた場合は、室内のカーペットや、畳の隙間、ゲージ、犬小屋など卵が落ちた（ノミの幼虫が生息している）と思われる場所を徹底的に清掃し、ノミ駆除用殺虫剤を散布します。
ペットに寄生したノミに対しては、動物病院等で扱っているペット用ノミ駆除剤（ノミ取りシャンプーや首輪など）で駆除してください。
野良猫などが原因の場合、室内だけでなく、床下や物置き倉庫など野良猫が住み着いていたり、徘徊している場所を探します。野良猫の住み着いていた場所があれば、周辺にあるゴミや不要品は破棄し、その後、ノミ駆除用殺虫剤を散布してください。
（2）成虫の駆除
室内に発生しているノミ成虫は、市販のくん煙剤等で殺虫駆除したり、スプレー式殺虫剤で直接噴霧して駆除してください。ノミ（蚤成虫）の発生場所を探す場合、色の薄いズボンを着用し、注意して歩いてみてください。どの場所でノミ（蚤）が頻繁にズボンにくっつくか調べるのに便利です。
※ノミの発生場所（原因）が分からない場合や、駆除しても発生が続く場合は、害虫駆除業者へ相談・調査依頼されることをおすすめします。
