クモについて

クモの生態クモは肉食性で、昆虫やクモ類などを捕らえて食べます。自然界では農作物害虫の天敵となるため重要の役割を果たしています。
しかし、その姿・形から不快感をもつ人や、クモが巣を張ることによって外観を損ねるということで嫌悪されます。日本に生息するクモのほとんどは問題になりませんが、セアカゴケグモやハイイロゴケグモといった毒を持つクモが近年、各地で定着し、分布の拡大が懸念されています。

セアカゴケグモ(有毒)

セアカゴケグモ何らかの経路で日本に侵入した外来性の毒グモです。自動車やコンテナ、建築資材等とともに運ばれてきた可能性が高いと考えられます。
大阪や三重、沖縄などで生息が確認され、定着や分布拡大が懸念されています。

体長は雌が10mm前後で、オスは4~6mmと小型です。攻撃性はなく、おとなしいクモですが、神経毒を持つため、気付かずに触れたりすると咬まれることがあります。咬まれると激しい痛みと、時には頭痛や吐き気、めまいなどの症状を起こします。
咬まれたら、できるだけ早く病院の治療を受けるとよいでしょう。

アシダカグモ(無毒)

アシダカグモ屋内に生息するクモで日本最大種です。体長は25mm程ですが、歩脚(足)を広げるとさらに巨大に見えます。
夜間に活動しゴキブリやハエなど害虫を捕らえて食べます。見た目は不気味ですが、特に危害は与えません。しばらくすれば人目のつかないところにいくので、無闇に殺虫しない方がいいでしょう。

ハエトリグモ(無毒)

屋内で普通に見られる種としてはチャスジハエトリやアダンソンハエトリなどがあげられます。ハエトリグモは飛び跳ねるように行動します。網を張らず、徘徊して獲物を探し捕らえます。窓辺や壁などにいることが良く見られます。

クモの駆除と対策

クモ駆除

(1)クモ駆除 (直接駆除)
目の前にいるクモを駆除する場合は、スプレー殺虫剤などを直接クモに噴霧してください。

(2)クモの巣張り予防
<殺虫剤による予防>
忌避性・残効性のある殺虫剤を噴霧して、巣張りを予防します。
まずは既に張ってあるクモの巣を除去します。そして、頻繁に巣を張る場所に殺虫剤を噴霧します。
軒下など小規模にはエアゾール式が便利です。広範囲には、噴霧器で液剤を散布してください。

<原因対策>
クモは餌(虫)がよく獲れるところにクモの巣を張ります。
照明・灯りにユスリカ・蛾などの虫が多数飛んでくる場合、それら虫を捕らえるためにクモは巣を張ります。ゴルフ場などでクモの巣に困っている場合は、飛来昆虫対策も重要となります。照明に飛んでくる虫には、防虫仕様のランプ(水銀灯)蛍光灯に変更し、ある程度の虫の飛来量を抑えます。それでも飛んでくる虫はいますので、上記の殺虫剤によるクモの巣張り予防も必要となります。

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ユスリカど飛来虫が好む波長の光(紫外線)を放出しない防虫用の蛍光灯です。建物へのコバエの飛来防止対策におすすめ。

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ワンランプ水銀燈
防虫仕様の水銀灯
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