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ムカデについて
ムカデは節足動物門のムカデ綱に属する動物です。
■ムカデによる被害
ムカデは土壌環境で発生し生活していますが、時に人家周辺で発生したムカデが建物内に侵入して問題となります。
接触すると咬まれることがあり、有害な害虫です。
ムカデ
日本では約130種類のムカデが知られ、トビズムカデやアオズムカデなどが有名です。
トビズムカデは体長10~15cmに達します。ムカデは体型が細長く、体の各節からは脚が1対ずつ生え、頭部には、毒をもった巨大な顎(あご)を備えています。毒はヒスタミンやポリペプチドを含み、咬まれると蜂に刺されたような激痛を伴うため非常に危険です。治療には抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏が良いとよく言わていますが、実際には刺される前に塗らないと効果が無いそうです。腫れがひどい場合は水で湿布し、病院へ行く必要があります。
ムカデは夜行性で、昼間は倒木や石、落葉の下などに潜んでいます。家屋へはゴキブリなどの餌となる昆虫を探すため壁面に沿って侵入してくることがあります。特に5月頃~夏にかけて問題となります。
ムカデの駆除方法と対策
ムカデ対策について
ムカデは野外の土壌環境で発生し、建物の方へ近付き室内に進入して問題となります。発生源対策は難しいため、ムカデ対策で最も有効な対策方法は、建物周囲で駆除することと室内に侵入させないようにすることです。
ムカデの侵入防止
あらかじめ薬剤(粉剤や液剤)を家屋の周囲(外周)に帯状に散布し、建物に徘徊してくるムカデを駆除し侵入を予防します。
ムカデ用の殺虫剤は粉タイプや粒(ツブ)タイプの殺虫剤が多くあります。ムカデの体に薬剤が付着して、すばやく効果が現れます。
薬剤処理後、雨が降ると流されてしまう場合があるので、壁際などなるべく雨で流されにくい箇所へ散布してください。
液体殺虫剤は、壁面などにも処理できるため、施工場所に応じて使い分けることができます。
また、玄関ドア下の隙間にも殺虫剤(粒剤やスプレー)をあらかじめ処理しておくと、薬剤の散布面に触れて致死したり、忌避して侵入を防ぎます。
マンションなどで、粉剤や液体の薬剤が散布しにくい場合やベランダ・窓枠・換気口など粉剤がまけない所には、スプレー殺虫剤を噴霧して、ムカデの侵入を予防します。
屋内にムカデが入った場合
室内でムカデが入った場合はスプレー殺虫剤や冷却タイプ駆除スプレーを噴霧して駆除します。
※ムカデは、殺虫剤を処理した後すぐは暴れて咬まれる可能性があるので注意してください。動かないのを確認後、処分してください。咬まれて腫れがひどい場合は水で湿布し、病院の診療を受けてください。
※万が一に備えて、応急処置用に毒吸引器を備えておくと安心です。
ムカデの侵入が激しい場合は、生息個体数が非常に多いこと、侵入箇所が多数存在するなどの理由が考えられますので調査が必要です。調査には専門的な知識が必要ですのでプロの害虫駆除業者に防除を依頼することをおすすめします。
ムカデ予防対策
家屋周辺にある雑草の除草や、廃材・がれきの処理、落ち葉を捨てるなどの清掃作業もムカデの隠れ家(潜み場所)をなくす効果として重要です。