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コウモリの種類・生態
アブラコウモリ -Pipistrellus abramus-
日本に生息するコウモリの中では、家屋の天井裏や高速道路の橋脚の隙間など人為的な空間に生息する唯一のコウモリです。そのため、通称「イエコウモリ」とも呼ばれます
頭から胴の長さは4~6cm前後、体重は5~10g くらいと非常に小型です。そのため、2cm 弱ほどの隙間があれば侵入することができ、天井裏や戸袋などに入り込んで住みつくことがあります。
夜行性のため昼間はねぐらで寝ていますが、日没頃から一斉に飛び出し、ユスリカや蛾など虫を捕らえて食べます。そのため、益獣としての役割も非常に大きい動物です。
7月頃に2~3匹出産し、子供は約1ヶ月ほどで巣立っていきます。
コウモリの駆除と対策
コウモリ対策について
天井裏や倉庫に侵入しているコウモリには、まず忌避スプレーなどを使用して追い出します。
コウモリが追い出されたことを確認してから、コウモリの出入り口や侵入口である隙間を一つずつパテや金網などで穴を埋めていきます。
※スプレー式の忌避剤は「匂いによる追い出し」のため、効果は長期間持続しないことがあります。そのため、コウモリの侵入口を塞がなければ、コウモリが戻ってきて、再び問題となることがあります。
※その他、スプレー式のものに比べて長期間効果が持続する忌避剤(ジェル状忌避剤)もあります。
コウモリは、夕暮れから夜間にかけて外に出て行く個体が多いので、特にこの時間帯に作業することをおすすめします。ただし、繁殖期である7月~8月頃は追い払うことが困難になるため、これ以外の時期に作業を実施されるとよいでしょう。
コウモリ退治は非常に難しいので、困った場合は害虫・害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。