鳩など害鳥について

ハト
害鳥によって衛生面に関わってくる鳥の害は、主に(1)糞による害、(2)鳥に寄生するダニ類の問題です。

(1)糞害
洗濯物や車、外に陳列した商品が汚されるといった被害と悪臭による被害があります。糞による二次被害としては、害虫の誘引・発生、ネズミの誘発なども引き起こします。

(2)寄生するダニの被害
鳥由来のダニで、トリサシダニやワクモ、スズメサシダニなどが挙げられます。ダニは生息密度が高くなったり、宿主(鳥)が死んだりしてしまった場合に、吸血源を求めて屋内に侵入し人を刺すことがあります。

これらの被害はともに軒下やベランダなどに営巣した際によく起こります。

また、近年話題になったウエストナイル熱や鳥インフルエンザにも鳥が関与しているとされています。ウエストナイル熱では、ウイルスを保菌した鳥を吸血した蚊によって人々への感染が広まりました。鳥インフルエンザでは、渡り鳥がウイルスの媒介者となったため世界各地に広まっています。

ハト

ハト対策一般的にハトと呼んでいますが、人間生活と関わりの深いハトは主に、ドバトとキジバトです。
ドバトは、もともと飼いバトが野生化したもので、市街地を中心に農村部にも生息しています。

コンクリートの建造物はハトにとって格好の営巣場所となっており、ビルの配管の上やベランダ、橋げた、高速道路などで繁殖を繰り返しています。通常年2回ほどしか繁殖しませんが、食物の豊富な都会では年5回も繁殖すると報告があります。 公園などでも群れをなして生息しています。
一方、キジバトは、もともと林の鳥で農村部に多く、都会では見ることのなかったハトであす。しかし、現在では大都会でも普通に見かけるようになり、街路樹などに木の枝を集めて雑な巣を作ります。

営巣した場所のしたには、ハトの糞が大量に積もります。建物の美観を損ねるだけでなく酸性の糞は建物の侵食被害に繋がることもあります。

スズメ

最もよく知られていて身近にいる種です。スズメはイネをはじめとする穀類の重要な害鳥として知られています。ほぼ1年中同じ場所に生息しているため、対策がとりにくい鳥です。
一夫一妻性で、2月~9月にかけて数回繁殖します。巣は民家の近くに多く、人家の屋根や壁の隙間、樹洞などにイネ科植物を使って直径10cmほどのものを作ります。隙間さえあればどんな場所でも繁殖可能です。
卵は4~8個で1日1卵ずつ産卵し、卵は2週間弱で孵化、2週間ほどで巣立ちます。営巣から巣立ちまで約1ヶ月を要します。

ツバメ

ツバメ対策スズメ同様よく知られている種。
スズメよりスリムで体全体が光沢のある黒色をしている。一夫一妻性で繁殖時期は4~7月の間に年2回行なわれます。
家や建造物の軒下に、土泥やわらを自分の唾液を使って固めた御椀形の巣を作ります。産座には枯れ草や羽毛を敷き、古巣を利用することがよくあります。卵は3~7個で1日1卵ずつ産卵します。卵は約2週間ほどで孵化し、20日ほどで巣立ちます。
営巣から巣立ちまで約1ヶ月半。

害鳥の駆除と対策

害鳥対策について

自然界に生息する鳥は、鳥獣保護法によって守られている ため、特別な理由を除き殺したり捕獲したりすることができません。そのため、鳥類の防除対策は、基本的に鳥が棲みつく 前に寄せ付けないことが重要となります。
または、年に数回だけの繁殖を見守ってやることも大切です。

鳥を寄せ付けない対策方法

鳥が止まったり住み着かないように寄せ付けない手段としては、一般に忌避スプレー忌避ジェル剤の処理、防鳥テープなどをぶら下げます。

また、駅やビルなどにおいては、鳥の休憩場所になる箇所に忌避剤を散布したり、ハト防除用スパイク(針)を設置したりして、留まることができないように対策をとります。
しかし、巣の場所となっているところや、スパイク(針)を設置していも追い出しが困難なところは、防鳥用ネットを張り、物理的に入れないようにする必要があります。

防鳥用ネットを張ることが困難な場合は、スパイク+ジェル忌避剤の併用施工が有効です。

なお、ネットやスパイクの取り付けは高所での作業が多く危険なため、害虫・害獣駆除業者に依頼されることをおすすめします。

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ハト忌避スプレー
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ハトの嫌う特殊な香料を配合した害鳥忌避スプレー。繰返し使用してハトが不快感を学習し、近寄らなくなります。

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鳩・カラス忌避ジェル剤
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ジェル状の鳩忌避剤です。トレーに入れて使用します。鳩だけでなく、カラスやスズメなどの鳥類も忌避、飛来を防止します。

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固形ジェル状のハト飛来防止忌避剤です。ハトがよく止まる所に処理して、ベタベタ感で追い払います。